海藻の森と韋駄天鰍

2月の葉山の海は1年でもっとも美しく、もっとも見どころの多い時期だと、個人的に思っている。

なのでなるべく機会を作って潜りに行くことにしている。他の予定を変更してでも。

 

そしてこの日もまた、葉山に。

 

ワカメの繁茂が凄まじいというので、実に1年以上ぶりにビーチで潜った。

もちろん旬のダンゴウオだって見られるので一石二鳥だ。

20180223-_DK05085のコピー

このダンゴウオ・・・ゴミ気にならんのかい。

しっかしブサイクな顔してる。

 

 

2本目に空が抜けていい感じになり、気持ちよくワカメの森を撮影していたが、

カメラの設定ミスにより、RAW出力できていなかった。

痛恨のミス。気づいた時、歯軋りの音が聞こえた。

出力された写真は結構気に入ったのだが・・・

20180223-_DSC0139のコピー

海藻写真は後日、改めて撮り直しに行くことにした。

 

そもそもだ、自分の場合、

一つのテーマで1ダイブ使うくらいやらないでマトモなものが撮れるわけないじゃないか・・・。

 

 

それでも、転んでもタダでは起きない。タダで起きてなるものか。

 

実は浅瀬のアオサ畑にイダテンカジカの幼魚がうじゃうじゃ居た。

ここ3年くらいずっと撮影したいと思っていた生物で、鮮やかな緑色の体色が美しい。

ナベカの幼魚と似たような感じだが、ナベカよりずっと体色が綺麗だ(もっとも、ナベカ=ギンポなので種類が違う)。

これが普通の岩場とかだときっと見向きもしないのだろうけど、アオサと光合成の泡と組み合わせると可愛らしい画になると思った。

20180223-_DK05126

20180223-_DK05136のコピー

だが、この子、ダンゴウオのように寛容ではない。泳ぎが速すぎて一度逃すと簡単には追えない。その名の通り、まさに韋駄天の如し。

 

ともあれ、悪いことばかりじゃなくてよかった。

 

 

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ダンゴウオはやめられない

今年もダンゴウオの季節がやってきた。

幼魚初登場から少々遅れてようやく見に行くことができた。

 

・・・葉山でダンゴウオを見るようになってもう4年ほど経つが、何度見ても可愛い。

そして何度撮影してもやっぱり難しい(笑)

技術的にどうこうというより、個体によってはすぐ飛んでいってしまうことが少なくないからだ。ライトで照らすとすぐ逃げるし、酷いとストロボを炊いても逃げることさえある。

今回はまさにそれに当ってしまい、せっかくの天使の輪ダンゴが撮影開始まもなく飛んでいった(泣)

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理由はなんであれ、最初の個体でしくじるとどうもエンジンのかかりが悪い。

こうなると他のダンゴをお裾分けしてもらって撮影するわけだが、一度しくじると引きずるタイプのようで、一本目は撮れ高はイマイチ。

 

 

二本目。

20180221-_DK04824天使の輪ではないし、よく動きはしたが、5分程小さいカジメにうまく乗っかってくれた個体。お利口さんだ。

個体そのものよりもどういう環境にいるかが重要なので、この状況はラッキー。

この子も下手にライトを照らすとすぐどこかに飛んでいきそうなのでライトをOFFにしてファインダーを覗く。

・・・ライトで照らしておかないとホントに見つからないが、我慢我慢。

 

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カジメめっちゃ被ってるw

最近はダンゴウオの撮影では開放では絶対に撮らないし(それどころかガチ絞りである)、シャッタースピードも1/100を切ることはほぼないが、カジメに揺られるダンゴウオの撮影というのはかなり難儀だ。

 

 

 

ウミウシもいい場所に居てくれる個体を紹介してもらえた。

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イナバミノウミウシは普段ちゃんと撮らないけど、環境がいいので一気にやる気モード。

 

20180221-_DK04893のコピー

いつも見たいと思いながらも何故か縁のないゴマフビロードウミウシ。

 

写真自体も一本目よりだいぶマシになった。

毎年初物ダンゴは酷い撮れ高だが、今年はボチボチといったところか。

もっとも、家に帰って現像すると及第点の写真は10枚に1枚程度という現実なのだが、

それでもダンゴウオはやめられない。

 

毎年の課題

1月も終盤に入り、いよいよ葉山の海もダンゴウオのシーズンになろうとしている。

 

でもその前に忘れずにやっておくことがある。

それは、チャガラの求愛行動の撮影。

 

一昨年くらいからちゃんと撮ろうと思って挑戦を始めたが、昨年は自分が潜れるタイミングを逃した。

今年はと思い、1週間前にチャレンジしたのだけれど、求愛行動は無し。

今週あたりがラストチャンスだと思って挑んでみたが・・・・。

 

 

20180126-_DK04286のコピー

やっぱり難しい。3匹が絡む画もいいのだけれど・・・。

 

理想の画が撮りたい!しかし撮れない!

 

 

個人的に今のところの理想の画の条件とは・・・

①求愛行動であること(喧嘩でもいいんだけど、やっぱりなぁ)

②2匹ともヒレ全開

③婚姻色であることを示す青い腹鰭がハッキリ分かること

④2匹とも目にピントがきていること

⑤黒抜きができる中層を狙えること

⑥現像処理であんまり修正の必要がないこと(浮遊物とか浮遊物かと浮遊物の除去)

 

理想は中層でクロスしているか、クネッとしているような動きのある状態で黒抜きなんだが、そもそもあんまり中層でやらない。

しかも、いい感じに求愛行動をしているときに限って、自分の位置が悪い。

で、頑張ってみたものの・・・

20180126-_DK04305-2

ISO感度を暗部に居た時の設定のまま、明るいところに移動した彼らを撮影してしまった。

とてもファインダーから目を離してISO感度の設定などできない。

右手の指だけで設定できればいいのだが、自分のカメラがそういう構造になってないからどうにもならない。

やはり、ISO感度は固定すべきだろうか・・・。

 

①〜④はクリアしたものの(④は一応奥のオスの目にピントは来ている。尾ビレで隠れてはいるが)、

⑤は完全にアウト、⑥は過度な現像はしていないものの、かなりの量のゴミ取りに迫られた。

 

 

 

結局、ちゃんと求愛行動をしてくれたのはダイビング1本目だけ。

なので2本目は求愛は途中で諦め、他の生物を。

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ヒメイカ。

たまにはこういうのもアリかー・・・

すると、

20180126-_DK04431のコピー

隣にフタホシニジギンポ。

とりあえず一緒に撮ってみた。お互い全く気づいていないようだ。

 

 

しかし、ちくしょう・・・

年に1回か2回しかないチャンスを今年もモノにできなかった。

貧乏ダイバーのDIY②

一年くらい前にイノンのライトLF-800Nを入手してから、ずっとハウジングからアームを伸ばして、そこに付けて撮影していたのだけれど、マクロ撮影だとやっぱり光が上手く当たらない。

当たるようになるまでやたらと時間がかかるのにかなりのストレスであったから、同じくイノンのウエイトプレートを購入しようかと思ったものの・・・・

 

いやいや、これ、作れるんじゃない?

 

と思い直し、とりあえず1ダイブ保てばいいやという感じで手作りした。

もちろん、材料は購入することなく、家にある使わなくなった部品のみ。

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見てくれは悪いが・・・

 

【素材】

GOPRO HERO3のボールジョイント

自前のウエイト1kg

破損防止用着なくなったウエットスーツの端切れ

結束バンド

を組み合わせてみた。

 

さっそく、葉山に潜りに行って試し撮りである。

ウミウシをもうちょっと真剣に撮りたいし、この時期の葉山の風物詩であるチャガラの求愛も見たかったのでちょうど良い。

 

小さなコミドリリュウグウウミウシの撮影に使ってみたら、少々重心に改善の余地があるものの、割りと思い通りにライティングできる。

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体長1cm。小せえ。

おお、いける。

長いことライトで照らして申し訳なかったが、よくじっとしてくれた。

 

チャガラの求愛には全く無用なので使用しなかったが。

もっとも、今回は求愛行動は殆ど見られなかった・・・。

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今回は殆ど求愛行動をしてくれなかったので、単発撮りで。

最終的には1本目のエキジット直前で少しウエイトが外れかけてしまったのだが、少し手直しすれば普段使いができそうだ。

イノンの製品ならもっと安定するのだろうが、もうちょっと手作りのものをアップグレードさせながら使ってみよう。

 

 

貧乏ダイバーのDIY①

ダイビングは金がかかる。

セルフで潜れる場所もそんなにあるわけではないし、あっても遠方。それじゃ意味がない。

だったら南国行くわ!ってなる。

 

じわりと痛いのが撮影機材の費用。

最近、やっとニコンの純正60mmを中古で購入したのだが、こいつをマニュアルで操作するためにフォーカスギアというやつをレンズにくっつける必要がある。

 

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ポートから出ているノブを回してマニュアルフォーカスを操作するのだが・・・

 

今のままではオートフォーカスしか使えない。

そしてこのギアが、地味に高い。私のハウジングメーカーだと1万円くらい。

 

たかが1万じゃないか。

・・・とんでもない。

なんとか捻出して買ったレンズに、更に同じくらいの金額のポートに加え、更にマニュアルフォーカスのための部品が必要になる。

貧乏ダイバーにとっては大変な問題だ。

普段マニュアルなのでオートで撮りたくないっていうのもある(笑)。

 

とにかく、その1万円が惜しい。

 

そこで、自分で費用をかけずに作れないかと考える。完璧なものでなくてもいい。せめて、フォーカスギアを買い足すまでの繋ぎでいいのだ。

 

自分のダイビング用のゴミ箱道具箱からあれこれ引っ張り出してみる。

殆ど使えなくなった105mm用のお古のフォーカスギアの内側にダクトテープを何重か貼り付け、さらに廃材を利用して60mmレンズの鏡胴にピッタリハマる、 お手製フォーカスギアを作った。

写真 2018-01-16 14 25 11

ああ、なんと粗末なものを作ってしまったのだろうか(泣)

やっつけにも程がある。だが、これが案外操作感がいい。

ポートのフォーカスノブのギアともバッチリ噛んでいるし、オートフォーカス時の動作にも支障はないようだ。

製作時間:15分 費用:0円

 

さて、この状態で果たしてマトモに写真が撮れるだろうか・・・?

 

謹賀新年 2018

明けましておめでとうございます。

当ブログを読んでくださっている皆様、本年もどうぞ宜しくお願い致します。

昨年は厄年ではあったものの、特別これといって悪いこともなく・・・

7年使ったiMacが故障〜廃棄〜買い替えしたとか、

4年使ったiPhoneが一時間でバッテリー100%⇒0%になるから買い替えを余儀なくされたとか、

腱鞘炎になった(笑)くらい。

俺の厄って弱い(笑)

もっとえげつないものを想像してたんだが。

ホントにしんどかったのは2013年頃で、かなり本気で人生やばいと思ったことがあるが、それに比べればどうということもない。

もっとも、かなり大人しくしていたということもあり、行動しなければ悪い事も起きようがないのだけれど。

ただ、12月は体調を崩し潜りに行けない状況が続き、さらには一度治りかけた風邪がぶり返し、年末まで尾を引いた。

そんなわけで年末年始は大掃除もそこそこに、浪費もせずつましく過ごしていたけれど、なんとか潜り始めにこぎつけた。もちろん場所は葉山。

 

この日は風が強くうねりも入った。

しかも、たいがいこの時期になるとドライスーツ着始めるんだが、

ドライスーツ苦手なんだよちくしょうめ(怒)

動きづらいったらありゃしない。

でも寒いのは嫌だ(笑)

まあ、年始の潜水はたいがい思うように行かない。

撮り始めの写真の方は・・・うん普通だ。

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サガミミノウミウシ、背景が好みでないのでスヌート撮影。

被写体に対し光太く、無理のない現像をしてもこれが限界。

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イソバナカクレエビ。そういえばちゃんと見たのは初めてか・・・?

青抜き黒抜きもいいが、色味を統一。

20180103-_DK03980のコピー

サラサエビ。暇になると大概コレで時間を潰す。ライト当てすぎ。

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オルトマンワラエビのチビ。これじゃチビかどうかもわかりゃしない。

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ヒメホウキムシ。背景がつまらないのでスヌートで落とす。

さて、そろそろ葉山はチャガラの求愛行動が活発になる。

昨年はあまり盛り上がらなかったが、今年は期待できそうな気配が・・・。

 

都心から一番近いピカチュウ(笑)

20171130-_DK03778のコピー

 

葉山にクマドリカエルアンコウが出現した、という情報を得た。

しかも体長1cm。

これは行っておかなければならない。

 

気温13度、曇天。やや北風。

クマドリカエルアンコウが出現したポイント『裕次郎灯台沖』に潜ってみたが、今回は残念ながら不発。

まあ、1cmだし、しばらくクローズだったからそう簡単に見つからないか。

それならそれで、45°ビューファインダーの練習、練習。

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しかし・・・寒い。

水温は17℃。この時期にしてはちょっと水温が低い。

個人的にロクハンで潜ることの出来る限界値ではないのだが、何度も破いては補修の繰り返しでボロボロになったロクハンのそこかしこから冷たい水が入ってくる・・・・。

45分経過あたりから、急激に凍えてくるから困る。

あーそろそろ買い替えだろうか。

 

水面休息ではお風呂に浸かりっぱなしである。

 

クマドリカエルアンコウは諦めて、2本目は『御用邸前』へ。

20171130-_DK03701のコピー

ガラスハゼのちび。プラス寄生虫×2。翼のようにも見えなくもないが、気の毒な子だ。

 

今回はクマドリカエルアンコウが外れて、まあ今日は普通に終わるかなと思っていた矢先、

最後の最後で出やがった・・・!

20171130-_DK03758のコピー

ウデフリツノザヤウミウシ(ピカチュウウミウシ(通称))

 

水深18m。

体長はなんと

1mm・・・極小。

 

でもちゃんとピカチュウの姿だ。しかもお尻がプリッとしていて可愛い。

最後でこれかよ・・・DECO確定(笑)

ミジンベニハゼは台風で吹っ飛んだがこの子は長く居着いて欲しい。

しかし恐るべきは『御用邸前』。